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第13回タナベセラピー志賀島合宿セミナー



 

1DAY

第13回タナベセラピー志賀島合宿セミナーが始まりました.

 

九州初開催の合宿セミナーとなり,九州全県や中国,関西,関東など遠方から,総勢50名を超える方がご参加されました.

開会式では,タナベセラピー研究会代表の田邉浩文先生より,タナベセラピーの軌跡をお話され,今後の動向など海外セミナーのお話もお聞かせ頂きました.

合宿セミナーでは,ただセミナーに参加するだけではなく,様々な鍛錬コースがあります.

今回は,以下の3コースを設定しました.
アシスタントインストラクター養成コース
認定検定コース

一般受講コース

アシスタントインストラクターコース受講生が,各チームリーダーとなり,約5~6名の受講生に対して,知識や技術,セミナー間のメンバー育成を中心に行っていきます.

認定検定コースでは,セミナーで習得した知識・技術がしっかりと実践できるかを個人の感覚ではなく,他者が判定し,一定基準を満たすと認定されます.

 

今回のチームリーダーの紹介がありました.

 

チームリーダーの下,サポーターの方々の面接から目標を設定し,初日の状態を確認していきます.

 



どのようにして評価や介入をすればよいのかなど,戸惑われる受講生の方々が多く,インストラクターをはじめとするスタッフに多くの質問が寄せられ,一緒に評価を進めていきました.

 

 

評価の後は,田邉浩文先生より,最新の研究データに基づく脳疾患に対するリハビリテーション医療の概念や,身体から生活機能を改善させるためのポイントなどを具体的にお話頂きながら,実践の場面を通して受講生の皆様が学んでいました.

 

 

麻痺などの改善と生活機能の改善をいかにリンクしながら進めていくのか,またトランスファーパッケージなどを効果的に組み合わせるためには,どのように介入をしていくのかなど,実践の臨床の場で学ばせて頂きました.


2DAY

 

まずは朝の散歩から朝のセミナーがはじまります.任意参加ですが,多くの方が参加されました.

普段はなかなか経験されない,海岸沿いを歩きました.

風が強く,波もあれていたため,きれいな砂浜が狭く,今回は砂浜の歩行は断念したのが残念でした.

 

 

アシスタントインストラクター養成コースを受講された6名のチームリーダーより,タナベセラピーのコンセプトについての講義がありました.

 

タナベセラピーで短時間で効果が出るのはどのような脳-身体システムを理解する必要があるのか?


なぜ,介入後も改善した状態が持続し,改善し続けているのか?

 

そのためにはどのような介入をしなければならないのか?

 

 

 

タナベセラピーを臨床の中で実践しているチームリーダーから受講生に伝えて頂きました.

 

 

2日目から,概念を理解し,実践の場と,セミナー中の実践を通してリーズニングから介入,成果などを体得を目指して行きます.


タナベセラピー基本テクニックを用いて,現在の問題を改善した後に,机上での課題を設定した介入の練習です.

 

歓声が上がることが多く,休憩時間も必要ないという受講生やサポーターの方々が多く,時間いっぱいギリギリまで行われていました.

指が開かない,手が上がらないなどで普段は上手くできないということを多くの方が言われていましたが,机上での課題の中で,様々な物品をつかんだり話したりする時に,「初めてできました」と涙を流されている方もいました.

 

受講生も一緒に喜び,一生懸命介入をする側,挑戦する側の連携,一体感は素敵な雰囲気を感じます.

 


午後からは,下肢/歩行のセミナーと認定検定を行いました.

 

下肢に対する基本テクニックで心身の状態を適正に維持した後,廊下の歩行,その後は応用的な歩行獲得に向けた様々な課題の練習を行いました.

立位や歩行などの介入は初めてという受講生もいらっしゃいましたが,徐々に介入に慣れ,応用歩行など介入を行っていました.

 

サポーターの方々より,もう少しこうした方がいい,タイミングが合いにくいなど,実践ではなかなか聞くことのできない,視点のアドバイスを頂きながら確実に技術のスキルアップを図ることができました.

 

ここ最近の合宿セミナーの一番の山場となっている認定検定.

 

チームリーダーは,メンバーの介入が気になり,検定を受ける受講生も緊張感いっぱいの雰囲気で開催されました.

 

ここまで,体得してきたことを,緊張感をもって実践の場で実施するのは,まさに通常の臨床と変わらない時間です.

 

認定検定お疲れ様でした.

 

時間いっぱい技術を習得して,全員でバイキング.受講生とサポーターの皆様の交流の時間です.

 

美味しいお食事を頂き,懇親会でも多くの方々と親睦を深めることができました.


 

3DAY

 

まずは朝の散歩から最終日もスタート.

2回目の散歩は少し余裕も見られ,2日目とは違ったコースを歩かれたり,砂浜を歩かれた方もおられました.

 



 

基本テクニックから机上での課題や歩行・応用歩行など,学んできたことを目の前のサポーターの方へ個別に選択して介入をする時間です.

 

最終日のこの時間になると,質問も少なくなり,受講生同士で話し,実践する姿が多く,このセミナーを通して多くの視点と技術を体得されたことを感じることができます.

 

最後の調整などを行いました.

 

 

認定コースを受講された方はもちろんですが,チームリーダー,実はサポーターの方々も緊張する合格発表を兼ねた表彰式.

 

無事に検定合格をされた方は「おめでとうございました」

今回は今年4月に国家試験を合格された新人さんも合格されていました.

 

今後も是非,臨床で実践し,試行錯誤をしながら成果を感じて下さい.

様々な地域で1日セミナーやナイトセミナーを開催していますので,ぜひブラッシュアップとして参加をして頂き,さらにスキルアップを目指してください.

 

今回,残念な結果になった方々は,次回の合宿セミナーまで是非スキルを磨き,再認定を受講して頂ければと思います.

 

閉会式では,今後のタナベセラピーの展望を田邉浩文先生よりお聞かせいただき,今まで以上に急加速して全国で普及していくことが予測されました.

 

 

海外からの開催依頼の数が増えてきているようです.

必要な技術をしっかりとお届けするセラピストの育成を行っていくとのことでした.

 

 

最後は,第13回タナベセラピー合宿セミナーin志賀島でMVPに輝きました,アシスタントインストラクターコースを受講された先生より一本締めで幕を閉じました.

 

 

 

 

第13回タナベセラピー合宿セミナーin志賀島は田邉浩文先生のもと,4名の運営スタッフで開催させて頂きました.

ご参加頂きましたサポーターの皆様,ご家族様,受講生の皆様のご協力のおかげで,充実したセミナーとなりましたことを,心よりお礼申し上げます.

今回は九州初開催の合宿セミナーで,運営などに関してご迷惑をおかけしたこともあったかと思います.

今後も充実した楽しい合宿セミナーが開催できるように,企画運営していきます.

 

第13回タナベセラピー合宿セミナーin志賀島 運営統括 近藤昭彦